ゴーヤは癌に効く

ゴーヤは別名ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシなどと呼ばれています。このゴーヤが癌を抑制する食べ物として注目を集めています。ゴーヤにはビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており老化や動脈硬化を防ぐ健康食品として知られています。ゴーヤの苦み成分は血糖値を安定させコレステロールを低下させる作用があることにより糖尿病や高脂質血漿などの生活習慣病にも有効であると言われています。さらにゴーヤは癌を予防する作用や抗がん作用もあることがわかってきました。ゴーヤから抽出されたBG4という成分が大腸がん細胞をアポトーシス（細胞死）に誘導することで癌の増殖を抑制したという研究結果があります。またトリテルペノイドと呼ばれる物質が乳がん細胞の増殖を抑制したという研究もあります。この他にもMAP30という成分が肺がん、肝臓がん、膀胱がん、の増殖を抑制した研究報告があります。動物実験ですがゴーヤジュースを与えたグループ（予防的投与）、与えてないグループにそれぞれ腫瘍を移植し両グループにゴーヤジュースを与えた結果、どちらでも腫瘍が成長するのをほぼ完全にに抑えることができ、このメカニズムについて調べたところゴーヤジュースが癌細胞が成長するのに必要とするグルコース（ブドウ糖）を栄養として取りこむのを減らして癌細胞から乳酸の排出を阻害して癌細胞の増殖を抑制することがわかりました。（がん細胞の産生する乳酸は、2型自然リンパ球（ILC2）の機能を弱めることで、抗がん作用を持つ好酸球の動員を減少させ、がんが増殖しやすい環境を保つ。）このように動物実験のレベルですが多くの研究結果からゴーヤには強力な抗がん作用があることが明らかになっています。